ボードゲーム少女(2)



 机を滑るカード。
 四つに分けられた山。四人のプレイヤー。机を挟んだ向こう側から、こちらを睨みつけてくる白鳥。顔が整っているせいで目つきが鋭く見える。井浦はそういった波乱の空気も意に介さず、嬉しそうにニコニコ笑っている。
「うれしいねぇ。女の子と大富豪できて」
「マジかよ」
 この状況でよく言うわ。
「ヨウ。白鳥さんを誘ってくれて、ありがとね」
「変なイザコザに巻き込んじまって悪いな」
「いやいやー。むしろグッジョブ!」
 井浦はグッと親指を立ててきた。
 コイツ、頭にスポンジでも詰まっているんじゃ――井浦は気の良い男である。
「そこ。プレイヤー同士でひそひそ話すのはルール違反よ」
 白鳥が口を挟んできた。
 嫉妬や疎外感からではなく、おそらくゲームでイカサマされる心配でもしているのだろう。ゲームが始まる前も、白鳥は几帳面なことにトランプの枚数確認と背面のチェックまでやっていた。バカバカしい。大富豪なんて、その場の運次第じゃないか。
「まぁまぁ。白鳥さんも楽しもうよー」
「…………」
 冷たい視線が井浦に突き刺さった。
 まあ、うむ。
 井浦も井浦だが、白鳥も白鳥である。
「約束。忘れないように」
「ハッ。お前も覚悟しておけよ」
「みうもかんばります!」
「よーし! みんなで楽しもー!」
 四人がそれぞれの思いを胸に、配られたカードに手を伸ばした。



「ゲームを馬鹿にするな」

 白鳥の一言は異様に重かった。
 少なくとも、俺にはへらへら笑って流せるものではなかった。久しぶりに、腹の底にズン、と来た。バスケットコートの上で何度も体験した感覚である。「相手に《敵》と認識された」。本能がそう告げていた。
 俺はこの感覚が好きだった。
 相手の精神がこちらに向けられている。
 考えるよりも先に、口が動いていた。
「だったら、やってみるか?」
 白鳥は目を見開いた。
 どうやら彼女にとって意外な返事だったらしい。自分からケンカを売っておいて、買われると思わないなんて、いかにもお嬢様らしいヌルい考えである。
 白鳥はすぐに目を伏せて言った。
「真剣勝負以外はお断りです」
「大富豪でどうやったら真剣勝負ができるんだよ?」
 実力なんて関係ない。
 ほとんど全てが配られたカードによって決められてしまう。ただの運ゲーである。じゃんけんと同じだ。チカラの介入する余地がほとんどない。そんな子供の遊びに真剣になるほうがおかしいのだ。
 しかし、白鳥は引き下がらなかった。
「ひとつ、賭けませんか?」
「金か?」
「それは校則違反です」
「だったら何を賭けるんだ?」
 スッと、白くて細長い指が俺の胸を指さした。
「あなた自身を賭けてください。私も自分を賭けます」
「「「んなっ!?」」」
 右や左や後ろから、同時に驚愕の声が上がった。
 みうが俺の腕を引っ張り、井浦が肩を掴んできた。遅れてやってきた隣の席のイトウは目を白黒させて立ち尽くしている。いや、すまんなイトウ。朝っぱらから困惑させて。哀れなイトウを他所に、バカ二人は一斉に口を開いた。
「それってどういう意味!? あぁっ! まさか、大胆な告白!?」
「ヨウは渡しませんよ! みう、これ以上一人になりたくないもんっ!」
「俺だって欲しいよー! むしろ俺をプレゼントしたいよー!」
「みうも自分をプレゼントするー!」
 みう。お前は他にも友達を作れ。
 あと井浦。お前バカだろ。
「くそぅ……ヨウばっかり良い思いさせてなるものか!」
「みうも戦います! 自分のために!」
 グッと拳を握りしめる二人。
「と、ゆーことで、俺もまーぜてっ☆!」


 そんなこんなで、決戦の幕は上がった。



     *


 ……アレ?
 おかしいぞ。
 思い返してみると、俺に選択権がなかったような気がする。
「おっ? どうしたん?」
 首を捻っていると、井浦が顔を覗き込んできた。
「井浦。お前はけっこう理不尽だな」
「……はい?」
「みぅ。お前もな」
「ふぇ?」
 いきなり話を振られたみうは目を瞬いた。
 改めて思う。この二人は厄介だ。しかし、諸悪の根源はこの二人ではない。俺の左隣りの席へ目を向けた。自分の手札をテーブルに伏せて、静かにこちらを観察している白鳥と目が合った。
「何回注意すれば理解できますか?」
「ハッ! たかがゲームだろ。雑談くらい大目に見てくれよ」
「――ッ」
 白鳥の目の色が変わった。
 表情には出てこないけれど、じっと見つめていれば、彼女周辺の空気が冷たくなったことが何となく分かる。ポーカーフェイスには程遠い。しかし、凝視していなければ意外と分からないものらしく、井浦は呑気にも「そーそー。ヨウもいいことゆーねー」と相づちを打っている。
「――約束。覚悟しておくように」
「それはこっちの台詞だっつーの」
 カードをばさりとテーブルの上に投げた。
 もう手札にカードはない。
「これで上がりだ」
 白鳥の表情は変化しない。
 まあ、そうだろう。
 ここで勝っても、白鳥との賭けに勝ったことにはならない。
「すごいね! またヨウが一番だよ!」
「うーん。マズいなー。マズいなー。俺も大富豪になりたーいよー」
 いちいち騒ぎ立てる二人がおかしいのだ。

 賭けの勝敗は「ゲーム終了時の順位」によって決まる。
 ちなみに、ゲームの終了条件は「先生が来た時」である。つまり、先生が教室のドアを開いた瞬間にゲームは終了し、直前のゲームによって定められていた《大富豪》が勝利する。つまり、それまでの順位は勝敗に直結しない。
 ほどよいタイミングでたった一度大富豪になればいい。
 白鳥の目はそう語っていた。

 四回目のゲームが始まった。
 一枚ずつ出していくゆったりとしたゲーム展開が続いている。
「えーい! Kだー! これでどうだーっ!」
「あ、それならこれで……2、大丈夫だよね?」
「ちくしょー! ダーメーだー!」
 井浦とみうが小競り合いで盛り上がっている。
 諸悪の根源は依然として静かに構えている。
 どうやら、まだ勝負所ではないらしい。
「じゃあ、みうから出すね!」
 嬉しそうに眩しい笑顔を振りまいて、机にダイアの6を置いた。
「7から始めるよ」
「10で回します」
「……ふむ」
 俺はハンドに目を落とした。
 配られたカードはそこまでよくない。しかし、腐っても大富豪である。おそらく、他の三人よりはだいぶ強い手札になっているはずだ。ギリギリで上がり切れないリスクもあるが、ここは大富豪の有利を活かしてさっさと上がってしまおう。
「Jでイレブンバックだ」
 これで残りのハンドは9枚。
 白鳥は大量のハンドを伏せたまま長考に入った。
「…………」
 どれだけの計算が、あの形の良い頭の中で渦巻いているのだろうか?
 机の上に伏せられたカードを確認する必要はないのか? そもそも、この場面で何を悩んでいるのだろうか? これはただのブラフなのか? あるいはゲーム時間を調整するための尺稼ぎなのだろうか?
「時間稼ぎか?」
「ちょっと、ヨーウ!」
 井浦が窘めてきた。
 しかし、意外にも白鳥は怒ることなく静かに謝った。
「ん。ごめんなさい。難しい局面だったから」
「「…………」」
 思わず井浦と顔を合わせてしまった。
 ゲーム中に気性が荒くなるやつは見できたが、その逆は珍しい。いつもこんな感じだったら可愛いのに……すごく勿体ない。白鳥はこちらの目線に気付くことなく、さっとカードを場に出した。
「8で切って、Qを二枚出します」
 一気に攻めてきた。
 白鳥のハンドはまだまだたくさんある。ここでQを二枚も使うのは少々大盤振る舞い過ぎではないだろうか? それとも向こうのハンドはそれほど強力なのか……。あるいは、こちらのミスを誘い出すための策略の一環なのかも知れない。
「うぅー。さすがに出せないよー。パスぅー」
「俺もパスするよー」
「俺は……」
 白鳥の視線を感じる。
 どうやら向こうはこちらに的を絞ってきているようだ。異様なプレッシャーが肌をピリピリ刺激する。大富豪はこんなゲームだったのか? わいわい騒いで終わりのただのお遊びだったはずだ。
 そう――
 ただの子供の遊び――
 ――誰かを狙い打ちできるようなゲームではない!
 俺は思い切って2枚のカードを叩き付けた。
「Aのダブルだ」
 まだ白鳥の表情は変わらない。
 どうせブラフだ。
「ここでロケットですか……」
「ロケット?」
「ポーカー用語です。忘れてください」
 白鳥がトントンと指先で机を叩いた。
「Aのダブルは流石に返せません。私もパスします」
 その強がりもいつまで持つものか……
 井浦とみうもあっさりパスして、場が流れた。
「さて……」
 どうしたものか。
 Aのダブルを切ったおかげで、こっちのハンドは少しパワーダウンしてしまったが、これくらいでちょうどいい。大富豪のアドバンテージを失ったところで、回りとそう格差が生まれたわけではない。
 ここは一気に勝負を決めに行こう。
「10のダブルからスタートだ」
 机の上に置かれたカードに、二人が騒ぐ。
「ええーっ! いきなりー?」
「よっ! さすが大富豪! 大盤振る舞いだなー!」
 これでハンドは残り5枚。
 2、8、4、3。そして、虎の子のジョーカーが一枚。
 悪くないハンドだ。もうここまで来たら逆転される心配もほとんどない。後は手なりにプレイしても勝てるだろう。もちろん、ここで手を抜くつもりはない。勝てる試合はしっかり取り切る。勝負の基本である。
「さあ。ゲームを舐めていない人間のプレイとやらを見せてくれよ」
「…………」
 先程、Aのダブルを返せなかった白鳥には厳しい展開である。
 ――というより、もはや考えるだけ無駄。
 いわゆる「詰み」の状態に陥っている可能性のほうが高いだろう。
 やはり、たかが子供のお遊びに過ぎな――

 白鳥が僅かに微笑んだ。
「――勝った」

「なっ」
 意味が分からなかった。
 白鳥はぞくりとする笑みを浮かべたまま、カードを置いた。
「Aのダブルです」
「っ!?」
 くそっ!
 確かにAは――さっき俺が使った2枚を除けば――まだ一枚も見えていなかった。
 俺はハンドの2とジョーカーに目をやった。
 この2枚を使えば、この場は俺が制せる。しかしその場合、俺のハンドには8、4、3、というゴミしか残らない。これで上がることはできないはずだ。つまり、消去法的に考えれば、ここはパスせざるを得ない。
 ――白鳥に親を渡す。
 首筋にイヤな汗が流れた。
 白鳥は「勝った」と呟いた。あれは俺に聞かせるための呟きだったのか? それにしては小さな声だった。あれは思わず口から零れてしまった独り言だったのか……? もしも、そうだとしたら、ここで白鳥に親を渡すのは危険だ。ホームラン宣言しているバッターに、小細工なしのど真ん中ストレートを投げ込むようなものである……
「おーい。ヨーウ。俺たちはパスするぜーい?」
「ヨウくん。どうしたの?」
 外野二人に心配されてしまった。
「すまん。勝負所だから考え込んじまった」
 なるほど。
 これが「難しい局面」というやつか。白鳥も悩むわけだ。
「『時間稼ぎか?』」
「ム」
「――なんて、心の広い私は言いませんよ」
 うるさい!
 反省しかけた気分をぶち壊してきやがった。お前のどこをどう見れば心が広くなるんだよ。きっちり意趣返ししているじゃないか。つくづく性格の捻じ曲がった女である。こうなったらトコトン叩き潰してやる!
「2とジョーカーで擬似ダブルだ!」
「パス」
「パス」
「パス」
 ――あ、れ?
 みうと井浦はともかく、白鳥にまであっさりパスされてしまった。
 悔しがるなり、喜ぶなり、もう少し何かしらリアクションを見せてくれると予想していたのに、肩透かしされてしまった。まさか、ここまで織り込み済みだったのか? まあ、今さら考えても仕方がない。賽は投げられた。
「4……でスタートするぞ」
「わーい! じゃあ8で切って、6で再スタートするぜー!」
「やった! それなら7が出せる!」
「9で回します」
 出せるカードがない。
 仕方ない。
「俺はパスだ」
 しかし、チャンスはまだあるはずだ。
「よーし! Jでイレブンバックだー!」
「ええーっ! うーん……どうしようかなー……と、とりあえず、9……」
「8で切って、7のダブルでスタートします」
 グッ!
 また何も出せない!
「……パ、パスだ」
「えっ!?」
 井浦が振り返ってこちらを凝視してきた。
 どこか嬉しそうな表情をしている。
「ほんとにパス? ほんとにパスしてくれるの!?」
「なっ、何だよ」
「ねぇねぇ。ほんとにパス?」
 俺は黙って頷いた。
 すると、井浦は弾かれたように椅子から立ち上がった。
「2のダブルで切って! 8! さらに8! でもってー!」
 井浦の残りハンドは2枚。
「でもってー……」
 このままだとひょっとするとひょっとして――
 イヤな予感がビンビンする。
 いやいや、まさか――

「でもって、6ダブルであっがりー!」

 机の上に2枚の6が叩きつけられた。
 井浦のハンド、残り0

「よっしゃー! 俺の勝ちーっ!」
「「ええええええええええええええええええええええええええええっ!?」」
 俺とみうの叫びが重なった。

 白鳥だけは一人静かに、目を伏せて微笑んでいた。



* * *


 結局、井浦が勝った。

 井浦が大富豪となって、都落ちで俺が大貧民に蹴り落された。
 その次のゲームの途中で、クラスに教師が到着した。


 白鳥との賭けに、俺は負けた。

 あちらが富豪で、こちらが大貧民。どちらかがトップではないためスッキリしないが、負けは負けである。そこでゴネるつもりはない。そういうルールだったのだ。ちなみに、トップで上がった井浦は白鳥に「これからはクラスのひとたちと、フツーに挨拶するよーに!」と命令しただけで満足してしまった。分からん男である。

 そして、白鳥は――



     *



 昼下がりの二号館の六階はひどく閑散としていた。
 遥か下のほうで楽しげな騒めきの残響が聞こえるものの、小ホールとPCルームに挟まれたここ六階には人っ子一人いなかった。無機質なアルミのベンチに腰掛けながら購買で買ったアンパンの包みを開けていると、エレベーターが到着した。
「……あんぱん?」
「弁当が売り切れていたからな」
 白鳥は眉をひそめた。
 開口一番にひとの食い物にツッコむとは無礼なやつだ。ムッと睨み返してやったが、効果は無かった。白鳥は涼しい顔で俺の隣りに腰を下ろした。膝の上に載せたカラフルな弁当の包みは俺への当てつけだろうか?
「あまりジロジロ見ないでください」
「野犬の鼻先に肉をぶらさげるほうが悪い」
「……あげませんよ」
 白鳥はさっと弁当箱を庇うように引っ込めた。
 冗談の通じないやつである。
 鼻を鳴らしてから、俺はおとなしくアンパンに齧り付いた。
「で、どうして六階なんだよ」
「あの子がいると話が拗れるでしょう?」
「あの子?」
「あなたのカノジョ」
「……おい。毎度のことだが、俺はみうと付き合った覚えはないぞ」
 どいつもこいつも勘弁してくれ。
 みうは人見知りが激しいから、俺に依存しているだけだ。どうせ女友達ができれば俺との距離も開くだろうし、みうが誰かに惚れればもっと疎遠になるだろう。要するに、この関係は一時的なものであり、好いた惚れたというピンクがかった話ではないのだ。
「あら。そうですか」
 白鳥はけろりとした顔でブロッコリーを摘まんだ。
「それなら好都合です」
 一瞬、脳裏にピンクがかった妄想が浮かんだ。
 その、白鳥は外見だけは美人なのだ。その白鳥が、わざわざ人気のない場所まで俺を呼び出して、カノジョがいないほうが都合の良いことをやらせようとしている……。お年頃な高校生男子に期待するなというほうが無理である。
 しかし。
 ――しかし、である。
 騙されてはいけない。
 相手は『ゲームを馬鹿にするな!』と叫んだ女である。基本的によく分からなくて、無駄に敵意を向けてくる狂犬のような本性を持つ女なのだ。狂犬にピンク色は似合わない。
 俺はピンクの妄想を脳内から叩き出した。
「で、俺に何をさせるつもりなんだ?」
 白鳥は左手で口元を隠した。
 今は食っているから、少し待てという合図だろうか。仕草が妙に色っぽくて、ピンクイメージが再浮上しかける。危ない危ない。騙されてなるものか。あいつは深窓の令嬢の皮を被った狂犬なのだ。ひとまずアンパンにかじりついて誤魔化した。
「子分になれとでも言うのか?」
「いいえ。その逆です」
「はぁ?」
 白鳥が箸を置いた。
 もう食い終わったのかと思って弁当箱を覗いたが、まだ半分以上残っている。
 ふむ。
 会話に専念するために箸を止めたのか。
 白鳥はこちらを見据えて口を開いた。

「あなたは私の敵でいてください」

 澄んだ声が二号館に木霊した。
 自分たちとは関係のない遥か下界のざわめきが、また耳に入ってきた。
 二の句を継げずに固まっていると、白鳥がまた弁当に向き直ってパクパクやりはじめた。
「……そ、それは……どういう……」
 ようやく絞り出せた質問はひどく漠然としたものだった。
 まあ、そもそもの命令が意味不明なのだから、そこは大目に見てほしい。
「私に売られた喧嘩はちゃんと買う。買ったら全力で歯向かう。それだけのことです」
「ほ、ほう……?」
「つまり、私のゲームに、プレイヤーとして、毎回ちゃんと付き合うように」
 ぱたん。
 弁当箱のフタが閉められた。


 この命令の難しさを思い知るのは、遠い未来の話である。
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【デッキレシピ】赤単バーン


【今日の茶番】





みょこすけ 「あびゃー。赤単ダメだったよー」


潮水さん  「赤単、魔改造したよー」


みょこすけ (ふぁっ!?)


潮水さん  「でもコレ、元がみょこさんのデッキなんだよね」
       「みょこさんがデッキレシピを公開してないから、コレも公開しないほうがいいのかなー?」


みょこすけ 「デッキレシピ書かなきゃ!!」


やってみよう








というわけで、赤単のデッキレシピになります。



レイジ
ホマレ


スサノヲ 4
ツクヨミ 4
アメノウズメ 2
スセリヒメ 2


十勝 4
白峰 3
ウムギヒメ 2
秋葉 4
常睦 4


烈風 2
カグツチ 3
万雷 4
雷火 4
水鏡 4
ディスペル 4


(写真は諦めました)








【基本方針】


・デッキアウトでは負けない。
 (と、思い込むこと)

・マリガンは多めに捨てること。
(ケチケチ節約すると、共闘や鬼武者で山札を削ることになる)


・水鏡はガンガン使う。
(終盤ハンドで腐るようではだいたい負けます)


・常にハンドにバーンカードをキープできるように心掛ける。
(焼きコードがこのデッキの核)
(ちなみに、どこかのアホはバーンカードを捨てすぎてGCSで1敗したらしい)


何のことか

(GCS予選の最終戦で、それ以上にヒドイ失敗をやらかしたとかなんとか……)











【上級者向けの心得】


・ログを数えるときは相手を意識する。
 (相手からどう見えているのか考えて動くべし)

・なるべく相手にゴッドドローさせるように焼くべし。
 (耐えられるかどうかギリギリのラインで焼くこと)
 (これが本当に難しい)

焼き加減


(正直、ここまで来ると半分オカルトです)











【総評】






ダメだと感じたら
素直に環境トップのデッキを使おう!!








不意打ち用のデッキだから、賞味期限が短いのです。
(あと、単純にそこまで強くなかったりs――)






_人人人人人人人人人人人人_
> みんなも Let's 赤単!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄



(終)


GCS振り返り

本当はもうちょっと別の、真面目な記事を上げるつもりでした。


ただ、まあ、何といいますか
書いているうちにドンドン筆がのってしまい、

「真面目にやってられっか!! どうせ趣味じゃい!!」



と開き直った結果、こう(↓)なってしまいました。



それでは参りましょう。







①、環境



世はまさに世紀末……


環境



「エリスの復讐の大鎌」という名の暴力が支配する時代!!

世界は死の灰に包まれ、
かつての文明は跡形もなく滅び去ってしまっていた――!!


もはや、みょこすけにはオーディンの道しか残されていないのか!?






②、デッキ選び



オーディンは気分的に使いたくない。(飽きた)

黄単シヴァはギャンブル性が高過ぎて使いこなせないし、
黒単ダミーはいろいろな型がありすぎて、調整している時間がない

青絡み(マルス)だけは死んでも使いたくない……



――うぬぅ!
使えるデッキがないではないか!!

ええいッ!! これでどうやってGCSに参加しろというのだ!!


th.jpg



みょこすけは迷走した――

ドレッドノートTCGから離れてMTGに走り、
荒廃したスタン環境に絶望し、モダンの魔境できゃっきゃウフフとエルドラージトロンを組み上げた。

1枚7000円する《虚空の杯》に手を出そうとした――



そのとき――


天の声が聞こえた。


天に帰る



”天に帰る”……!?

”天”……始まり……原点…………



ハッ!!


なるほど!! そうか!! そういうことか!!









「ドレッドノートTCG」の原点に帰ろう!!












③、私のドレッドノート




Q、「あなたのドレノはどこから?」


――私は「体験デッキペーパー 紅蓮ノ剱」から







戦争2






諸君、私は赤単が好きだ。

諸君、私は赤単が大好きだ。


強化が好きだ
残響が好きだ
共闘が好きだ
雷火が好きだ
水鏡が好きだ
鬼武者が好きだ
スサノヲが好きだ
アメノウズメが好きだ
焼きコードが好きだ




この環境で使われる ありとあらゆる赤単が大好きだ




2ターン目のカグツチが敵陣のライフ側を吹き飛ばすのが好きだ
レジストで耐えに来たエリスが雷火でばらばらになった時など心がおどる

鬼武者で育ったスサノヲが敵オーディンを撃破するのが好きだ
悲鳴を上げてアイドルエリアから飛び出してきたヘラを烈風でなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった

残響がそろった盤面からカグツチで敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態のガレアが既にがら空きのキャスターを何度も何度もアタックしている様など感動すら覚える

黒単ダミーのMサイズを万雷で吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶダミー達が私の振り下ろしたSアタックとともに金切り声を上げるスサノヲにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ


哀れなオーディンが雑多なFree覚醒で健気にも立ち上がってきたのを ゴッドドローした雷火がログとハンドごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

エリスの復讐の大鎌に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだったアメノウズメが焼かれ ライフ側が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ

のグッドスタッフに押し潰されて殲滅されるのが好きだ
ザガンの轢き殺しに追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ


諸君 私は赤単を 地獄の様な赤単を望んでいる
諸君 みょこすけの脳内に居座るミニみょこすけ諸君
君達は一体何を望んでいる?

更なる赤単を望むか?
情け容赦のない糞の様な赤単を望むか?
バーンカードの限りを尽くし環境トップのデッキを殺す嵐の様な赤単を望むか?


『赤単! 赤単! 赤単!


よろしい ならば赤単だ。










④、戦績









1-2.







1-2
 (予選落ち)







_人人人人人人_
> 1 -ー 2 <
 ̄Y^Y^Y^Y^   
 (予選落ち)








次回もみょこすけと地獄に付き合ってもらおう。

(終)

失敗と私

前回。

いきなり小説をアップしてしまったので、
「なんやねん!? こいつ不親切やな!」と思われた読者の方もいらっしゃるでしょう。


ええはい。
私は不親切な人間です。

(よって、説明省略)






それはさておき。


ボードゲームについて書くと、
どうしても大学のころの思い出が脳裏に過ります。

そして、しみじみ痛感します。
バカだったなぁ……、と。



自分の考え方が間違っていたとは感じません。


ただ、要所要所でへったくそでした。

もっとうまいやり方がいくらでもありました。
わざわざAに突っかかる必要もなかったし、Bを巻き込む必要もなかった。
利用できるものを使わず、ない道を突き進み、登ればいい壁をぶち破ろうとする。
とか、いろいろ……

ほんと、バカだったなぁ。








少し前に、過去をもう一度やり直す物語が流行りましたね。


(タイムスリップとか、「死に戻り」とか、いろいろな型があると思います)
(個人的にはケン・グリムウッドの『リプレイ』とか、高畑京一郎の『タイム・リープ』とかが好きです)

(まだ読んだことのない方は、是非!)



皆さんは、過去に戻って自分の人生をやり直したいと思いますか?


「あのとき、もっとうまくやっていれば!」
「あそこで別の選択をしていれば!」



いろいろな失敗、後悔、反省があるでしょう。

(もちろん私も山ほどあります)


ただ、まあ、私はそれらをやり直したいとは思いません


失敗したからこそ今の自分があります。
逆に、あそこで失敗しなければ、そいつは自分によく似た別人です。



失敗。
それも汝の一部なり。





うん……。コレは……



いろいろなひとに怒られそうな格言ですね(笑)

ボードゲーム少女1


 プロローグ・少女の夢



「また君の勝ちだよ」
 それは屈辱の言葉だった。
 無表情の仮面を被ったまま、テーブルの下で指が白くなるまでダイスを握りしめる。
「いやぁ。強いねぇキミ」
「いえ――」
 馬鹿を抜かすな。
 見知らぬおっさんたちと談笑するために、わざわざ時間を作って都内のワンルームまでやってきたのではない。参加費や交通費はどうだっていい。しかし、この胸に吹きすさぶ冷たい風がどこまでも虚しく、それ以上に悔しかった。
 ――負けて笑うな。
 ――悔しいと思えるくらい真剣にやれ。
 罵倒が口からあふれ出しそうになる。それは不味い。狭い世界なのだ。
 今だって、行き場がないというのに――
「失礼します。今日は楽しかったです。ありがとうございました」
 もう言い慣れた定型文である。
 本音は正反対なのに、誰もそれに気づきもしない。
 そろいもそろって馬鹿ばっかりだ。
 私は席を離れた。
 部屋から出て、エレベーターに乗り込んだところで、ぽろぽろと涙が零れた。我慢の限界だった。昔は、私の求める理想郷はどこにでもある、ありふれた光景だと思っていた。しかし、求めれば求めるほど遠ざかり、今ではその面影も掴めない。

……私は、本当のボードゲームがしたいだけなのに……

 手のひらから零れ落ちたダイスが、ころころと地面を転がった。








 1、白鳥さん、現る



 こん、こん、ころころころ……。
 坂の上からサイコロが転がってきた。
「ん?」
 どこにでもある白い六面体のサイコロである。
 最寄り駅から二十分ほど歩き、通学路の最期を飾る上り坂。
 この道を通るのは今日でまだ七回目だが、サイコロが転がってきたのは初めてだった。
「ま、これも何かの縁か」
 俺はサイコロを拾い上げて、ポケットにしまった。
 少し歩いて校門が見えてくると、賑やかな呼び声が聞こえてきた。

 新入生歓迎期間。

 様々な部活が、血眼になって新入生たちに襲い掛かる時期なのだ。
「キミキミ! バトミントン好きでしょ! 音速の世界で遊ぼうよ!」
「サッカー! サッカー! サッカー部はこっちだぞー!」
「ビ、ビームライフルとか、きょっ興味ないかな!? 楽だよ!」
「温泉でヒーローになれるぞ! 卓球部!」
「運に左右されない世界! 将棋ワールドへようこそ!」
 学びの園の中でなければ変質者や悪質なキャッチに見まがうような激しい呼びかけが右に左に飛び交っている。ピラニアの水槽に肉塊を投げ込むとこういう感じになるよなぁ……。どうでもいいイメージを浮かべつつ、俺は下駄箱へ向かった。
「頼む! かわいい動物たちと生物部を救ってくれ!」
「あー……文芸部。やってるよー……」
「ゲームを作りたいひと! コンピ研にきてねー!」
「明後日、新歓ライブやりまーす! 見に来てくださーい!」
「アメフトー! ファイオッ! ファイオッ! ファイオッ!」
 下駄箱に辿りついた頃にはビラを3枚ほど押し付けられていた。
 どこの高校もこんなに騒がしいのだろうか? それに部員が多ければ良いというわけでもあるまい。むしろ、アホの意見をまじめに検討しなきゃいけなくなるから、少数先鋭のほうが色々ラクできるはずだ。
 ビラを丸めつつ階段を上がると、上で友人が待ち構えていた。
「おっはよー! 今日は遅かったネ!」
 ぴこんと片手をあげて、謎のポーズを決める。
 短めのスカートが膝の上でひらひらと揺れていて、目のやり場に困る。元気なことは大変結構だが、周囲の目を引きつけまくっている。またクラスの連中からあれこれ言われるに違いない。勘弁してくれ。
「一昨日は教室。昨日は廊下で、今日は階段か……」
 日ごとに遭遇する場所がどんどん早くなっている。
 まるで一昔前に流行った都市伝説みたいだ。
 妖怪・幼馴染。またの名を広瀬みうという。
 容姿は目鼻がパッチリしていてかわいいし、スタイルも良く、性格も明るく元気でいい奴なのだが、少々面倒くさい。というか、異様に俺に絡んでくる。
「明日は駅から一緒に行こうよー」
「いや。朝は静かに過ごしたいんだって」
「あたし、静かでしょ!」
 みうはバンと胸を張った。
 ちなみに、このやり取りはもう五回目である。みうは頭のネジが抜けているわけでもなく、俺に気があるわけでもない。昔から友人を作るのが下手くそなのだ。そのせいで中学のときも大変だった。
「あ、そうだ! 何なら家まで迎えに行こーか?」
「や め て く れ」
 母親が勘違いしたらどうしてくれる。
 おかんネットワークの情報伝達は無駄に早いうえに情報の精度に難がある。歪められた噂が際限なく広まり、やれ妊娠させただの何だのという大本とはかけ離れたデマが周りに回って母親の耳に入り、どこまでも無意味な説教が始まってしまうのだ。
 それでなくても、みうと一緒に居すぎると困る。
「あのな。俺は入学早々から変なキャラ付けされたくないんだよ」
「いいじゃん! べつに! 他人の目なんて、どーだって!」
「俺は良くないっつーの」
 何度、クラスの連中に「彼女持ち?」と聞かれたことか。
 その度に否定しても、次の日にはまた新しいネタが持ち上がり、似たような質問をぶつけられる。他にもっと面白い話題はないのか。まあ、おかげで無駄にクラスメイトたちと打ち解けられたような気もするから、一概にも悪い影響だけではないのだろう。
「みうもいつまでも俺に構ってないで、ちゃんと自分のクラスで友達つくれよ」
「ヤダー!」
「そこは即答するなって」
「ヤダー!」
 とりとめもない会話を続けていると、教室についてしまった。
 みうの教室はひとつ隣りの1‐Cである。しかし、みうは平然と1‐Bに足を踏み入れた。これもいつものことである。クラスの連中も自然に挨拶してくる。
「それで、ヨウは部活どこにするか決めた?」
 まだ本人が来ていないのを良いことに、みうはちゃっかり右隣の席に腰を下ろした。
 見た目だけならかわいいから、隣の席のイトウも腹を立てるどころかありがたがることだろう。美人は得である。いや、それが元で友人を作るのが下手くそになってしまったのだから、手放しに喜べるものでもないか。
 関係ない思考に頭を使っていると、みうが顔を覗き込んできた。
「またバスケ?」
「いや。スポーツはもういいわ」
「ふーん?」
 目で説明しろと訴えてきた。
 首を振って、きっぱりと拒否する。説明できることと、説明できないことと、説明できても話したくないことがある。この話は三番目だ。自分の中では整理できているけれど、他人に聞かせるほど明るい話ではない。
 事情を察したのか、みうも深くは聞いてこなかった。
「じゃあ、文系にするの?」
「たぶんな」
 まだ具体的には何も決めていない。
 漠然と「部活には入りたいなぁ」と思っているものの、特にやりたいことがない。
「みうはどうするんだ?」
「んー。帰宅部かなー……」
「あんまり引き籠るなよ。というか、部活で友達つくれ」
「ヤダー」
 そこまで話したところで、前の席の井浦がやってきた。
 こいつは妙に軽い男で、いつも飄々としている。特徴はメガネと大きなヘッドフォン。古い洋楽にハマっているらしい。顔は良くも悪くもなく、いまいち掴みどころがない。まあ、総評から言えば悪い男ではない。
「おーい、お二人さーん。大富豪やろーぜー」
 片手にトランプを持っている。
 どうして朝っぱらから大富豪をやりたがるのか分からない。ホームルームが近く、時間的にもギリギリな上に、大富豪である。正直、もうトランプのような幼稚なゲームで盛り上がれる気がしない。
「あー、いや。遠慮しとくわ。子供っぽい」
「……みうも遠慮します」
 そう言って、みうは俺の陰に隠れた。
 井浦は残念そうに肩をすくめてから、俺の向こうに座っている人間に声をかけた。
「白鳥さんならやってくれるよね!」
「…………」
 左隣の席に座っている女はピクリと眉を動かした。
 ――白鳥みなも。
 大人っぽい落ち着いた雰囲気を漂わせており、深窓の令嬢を思わせる容姿を持っている。よく言えば清楚系の美人であり、悪く言えば地味で暗い。1-Bの男子による《彼女にしたい女子ランキング》では第三位にランクインしている。
 白鳥は言った。
「それ、遊びでしょう?」
「うんうん! 気軽にやろうよ! 楽しいよー!」
 井浦は笑顔でトランプを差し出した。
 ああ。やっと分かった。
 こいつは大富豪がやりたいんじゃなくて、女子と一緒にきゃっきゃと騒ぎたいのか。みうがいるから俺を誘ったのだろう。どうやら、白鳥も井浦の狙いを見透かしたらしい。ごく小さく、ハッと鼻で笑った気がした。
 しかし、それも一瞬のことであった。
 白鳥はサッと指で前髪を払い、いつもの落ち着いた調子で答えた。
「それなら、遠慮しておきます」
「ええーっ! そんなー!」
 井浦は悲しそうに頭を抱えた。
「大富豪は楽しいじゃんよー! ぜんぜん子供っぽくないよー!」
 彼の悲痛な叫びに同情したのか、クラスの女子たちが「いうらー、何してんのー?」と声を掛け、それからすぐに俺たちとは少し離れた場所で大富豪が始められた。楽しそうにカードを配る井浦を眺めつつ、俺は呟いた。
「あいつらも、大富豪なんて子供の遊び。よくやるよな」
「…………チッ」
 凄まじく切れの良い舌打ちが鳴り響いた。
 がたたっ!と怯えたみうが椅子から転げ落ちる。井浦たちも手を止め、音の聞こえたほうを振り返る。爆心地に一番近い俺も、恐る恐る舌打ちの主に目を向けた。

「ゲームを馬鹿にするな」

 殺意の込められた白鳥の声に、俺は背筋を凍らせた。




 



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みょこすけ

Author:みょこすけ
立川あたりで活動するTCGプレイヤー。雑食派。小説を書いたり書かなかったり……。その他の趣味としては、TRPGやボードゲームが大好き。

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